旅客機版【エアバス機関係】

 ここに記述した情報は、素人がフライト・シミュレータで遊ぶために調べて記したメモであり、本物のデータとは異なります。個人の興味で調べまくった成果なので、消さない事。昔はボーイング機が主流でしたが、現代では世界中の大型旅客機の約40%がエアバス機。日本のLCCエアライン(ジェットスター、ピーチ、スターフライヤー)の主力機、JALのメイン機(A350XWB)、及びマイクロソフト・フライトシミュレータ2020も、メインはエアバス機。

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旅客機版 エアバス編

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 中東アラブ首長国連邦(UAE)のエミレーツ航空は、2024年時点でA380を約120機所有している。

目次>--------------

1 個人メモ

2 エアバスA320の標準的速度、高度

3 エアバスA320の安全システム

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1 個人メモ> 


スピード100ノット=大気速度で時速185km。

元々、ノットは、1時間に1海里(=1マイル)進む時の速度。

マッハ数> 亜音速で飛行する航空機の巡航速度は対地速度でも対空速度でもなく、飛行している空間の音速との比率で決まる。飛行中に、機体の一部がマッハ1を超えると衝撃波が発生し、燃費が著しく悪くなるので、機体全体の状況を見て最適巡航マッハ速度が設定されている。例えば、ボーイング787の巡航速度はマッハ0.85とされ、具体的な時速は明示されない。したがって、飛行機の飛行マッハ数を単純に標準的な31,200 km/hで換算することは、高空における場合は正しくなく、高度11,000m(=約3.3万フィート、フライトレベルFL330)以上では、大気速度1,062km/hが目安となる。

高度1000フィート=約305m。=東京タワーぐらいの高さ。

スカイツリーは約2000フィート。

1万フィート=約3km。

降下率4000フィート/分とは、1分間で4000フィート降下する割合。高度4000フィートなら1分以内に墜落する&高度4000フィートの山岳地帯ならば、いつでも山に衝突してもおかしくない降下率。

1マイル(海里(カイリ、nautical mile)、マイル, nm)=約1.852km。 

100ポンド=45.3kg、1ガロン=3.78L

Jet燃料 A-1の比重~0.84 水1L=1kg


 SIDによると羽田空港では離陸後500フィートで方向転換、250ノット以下で最低巡行高度1万フィートでトランジションルートに向かう。


 日本で一番高い富士山は高度1万2400フィート、富士山を超える場合は余裕を見て1万5000フィート(フライトレベル150, FL150)以上で飛行すること。ただし、過去の事故の経験から、実際には旅客機は富士山付近は飛行しない。

乗客に苦痛を与えないように降下率は毎分300フィート以下。

日本では北に向かって左側に見える天気が、これから天気の状態。

飛行機雲がはっきり見えると翌日はくもりか雨。高空にそれだけ水分があるということ。

綿菓子のような積雲(ひつじ雲)の高度は6500フィート、約2000m。


〇朝、夕方に東京ー北海道を飛ぶと、南北方向のフライトなので、飛行中、客席は、ずっと朝日か夕日にさらされる。

〇東京ー福岡は、東西の飛行で、上空の風は西から東に流れているので、福岡→東京は追い風で予定時刻よりも早く着き、逆は向かい風で、時間がかかる。昼間は客席はずっと南側だが、南方面は太陽高度が高いので、太陽光線(特に赤外線)が客席を直撃することは少ない。

<低気圧だと雨が降る理屈>

低気圧がそのまま雨を降らすのではありません。

低気圧の中や、そのまわりでは雲が発生しやすくなっていて、雲が発生すると雨を降らせるのです。

低気圧には、まわり(高気圧領域)から空気が集まる特ちょうがあります。空気には暖かい空気も冷たい空気もあるので、

性質のちがうこれらの空気がぶつかって、雲が発生しやすくなるのです。だから、低気圧が近づくと雨が降りやすくなるのです。


2 エアバスA320の平均速度、高度 >

 ECAMディスプレーに表示される青文字は警告なので、表示された機能について(例えばパーキングブレーキOFFとか)指示された操作をして青文字が消えるように操作する。ECAMに何も文字が表示されてない状態がノーマル運行状態。

最大離陸重量73.5トン仕様では、機内燃料容量は、2.38万L(=20t,灯油入れ1322個、ドラム缶119本、ガソリン輸送用タンクローリー容量が3万Lなので、8割程度の量)で航続距離2600マイル(4815km)。 A320ではないですが、ボーイング777は、東京-大阪(約500km)のフライトで燃料を2万L使用するそうなので、地上距離1Km進むのにジェット燃料を40L(25m/L)使用するようです。ジェット燃料がいくらか不明ですが、1L=50円と仮定すると、片道100万円の燃料代になります。


離陸フェーズ>


〇タキシング

 駐機場から滑走路までタキシングするような、低速で大きく旋回する際は、チラーという小さなハンドルを回してステアリングする。また、離陸中、滑走路の中心線を外れないようにする際はラダーペダルを踏んで、ステアリングして微調整する。A320のマニュアルには、チラーは速度20ノットまでは±75度まで稼働し、80ノット(離陸開始直後のスピード)では、自動的に0度に固定される。一方、ラダーペダルは40ノットまで±6度で作動し、130ノット(V1速度直前)で、自動的に0度に固定される仕組み。ボーイング777やエアバスA380などでは、地上旋回半径を小さくするために、メイン着陸ギヤの一部も回転するメカニズムがあり、これらはコンピュータで動きが制御され、A320のような小型機と同じ操作方法でステアリングしている。

○日本では、1万4千フィート以下では、空港から提供される海面気圧値をセットし(QNHセッティングと呼ぶ。)、1万4千フィート以上は高度計をスタンダード気圧(1013.2hPa, 29.92inHgを高度0mとする設定合、QNEセッティングと呼ぶ。)に変更(洋上は別)。

QNH>平均海面上10フィートの時、正しく高度を示すように補正した数値。

○V1(安全に離陸を中止可能な速度):130ノット, 

 Vr(機首起こし開始速度、rはrotation):135, 

 V2(離陸中に片方のエンジンが停止しても上昇を続けるべき速度):140ノット at Flap 1. 離陸後に問題が起きれば、空港周辺を旋回して、空港に戻る。

V1速度を超えたら、スラストレバーから手を放す。V1速度前で問題が起きたら、スラストレバーを戻して、離陸中止。

上昇時160ノット(300km/h). 最高速度350ノット(大気速度、対地速度は気流の状態によって異なる。日本では低空域では航空管制の観点で、各飛行機のスピードが異なると危険なので最高200ノットに規制されている。

○旋回開始高度は、旋回中の高度低下を考慮して500フィート以上。

1000フィート以上でAP(オートパイロット)オン。

3000フィート以上でフラップup。最高高度3万9千フィート。

〇ジェット機はラダーは基本使用しない。離陸中に方向転換する時のラダー(フッドペダル)は、右に行きたい時は右ペダルを踏むこと。


巡行フェーズ>

○ジェット旅客機では上昇(クライム、Clime)スピードは毎分2000フィート、下降(ディセンド、Decend)スピードは毎分1000フィートが標準的。乗客に苦痛を与えないように降下率は毎分300フィート以下。

○1万4000フィート以上は高度計をスタンダード気圧(1013.2hPa, 29.92inHgを高度0mとする設定合、QNEセッティング)に変更(洋上は別)。1万2000フィートよりも上ではフライトレベルで表現し、1万4000フィートはFL140と表現し、FL120とは表現しない。

○日本では1万フィート以下では、250ノットまでの速度制限がある。

高度1万フィート以上で気流が安定したらベルトサイン・オフ。

 国内線の巡行高度は2万4千フィートが多い(巡航では、1万5000フィート以上で飛ぶと富士山に衝突しない。)とされるが、状況に応じて1万や3万8千フィートで飛行する時もある。国際線は約3万フィート。コンコルドは常にマッハ2で飛行していたので5万フィートを飛行していた。

〇サイド・スティックでオートパイロットを切る時は、赤いボタンを押すこと。

〇フラップ・レバーはレバー下の「ノッチ」を引き上げつつ動かす。


着陸フェーズ>

○Vref ( refference,着陸基準速度 ):150ノット(270km/h)。

失速ギリギリ速度110ノット(約200km/h)

地上走行中でも30ノット(時速約50km)は出ている。

 〇標準的な3度の降下フライト・パスでスムースに着陸するには、滑走路からの距離(nm)x3の高度にすること。例えば空港の10nm(マイル)前ならば高度を3000フィートに下げておくこと。

〇2000フィートまでにアプローチスピード(Vref(着陸基準速度)150ノット)まで減速。

〇1000フィートでギヤ・ダウン。

〇滑走路上のAim point(白い大きな四角なので、あだ名はお餅)目指して降下し、タッチダウン・ポイントにメイン・ギアを接地させるつもりで。

〇よほどの悪条件以外は、パイロットの技量維持&突然の横風に備えて、400フィートぐらいからパイロットはマニュアルで操縦する。着陸直前に、コクピットから「プルッ、プルッ、プルッ」という音が聞こえたら、パイロットがオートパイロットを切った時の警告音。パイロットは、サイドスティックの赤いボタンを押してオートパイロットを解除してマニュアルにする。

着陸直前になると人工音声で「リタード、リタード!(リタードは収納とか引き戻すという意味)」と言われる(=リタードと言われるまでは、エンジンは自動推力で操縦しているので、スラスト・レバーは触らない事。自動推力設定のままでは、コンピュータが設定された一定の速度を保とうとするので、スラストレバーを引き戻すことによって、自動推力設定が解除されたモードになる。)ので、操縦かんを軽く引いて機体を水平にしてスラスト・レバーをアイドルに戻して、確実に地上に接地した後に、スラスト・レバー前にある「ノッチ」を引っ張り上げて、逆推進(リバース)位置まで、スラスト・レバーを動かす。安全のために逆推進装置は、地上にいる時しか起動しない仕組みになっている。スラスト・レバーは、飛行中はクライム(CL)位置に固定しておくのが基本で、離陸時と着陸直前以外は触らないのが基本。マニュアルで動かしたい時には、スラスト・レバー横の赤いボタン(機能停止ボタン)を押しながら操作するが、通常の飛行では、まず触ることはない

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3.○A320のフライ・バイ・ワイヤ・システム(安全システム)


 A320は、1987年(34年前!)に初飛行し、A320ファミリーを累計すると、おそらく1万機は製造されている。この機体には、コンコルドで採用されたフライ・バイ・ワイヤ・システム(Fly by wire, 電気ケーブルによる飛行)が装備されており、パイロットが故意に危険操作をしても飛行機にプログラムされている運用限界(フライト・エンベロープ(=飛行包囲線、迎え角、速度、高度の飛行領域))以上の運動は「飛行機が無視して安全な範囲内にとどめる」設計になっている。

< ストール(失速)防止機能 >

 例えば、パイロットがサイド・スティックを思い切り機首下げ方向に押し込んでも、安全保護機能が動作して-15度以上にはならない&機体空中分解速度にならないようになっている。

 さらに、「アルファ・フロア(失速しそうな状況になると自動的にエンジン推力が増加して強力に上昇し、失速姿勢を防止する機能。アルファは迎え角という意味。)」と呼ぶ失速(ストール)防止システムがあって、失速を予防する保護プログラムが作動するようになっている。例えば、巡行時などフラップを収納した状態では迎え角が13度を超えた時、フラップを出している時は一定の迎え角を超えた時に、アルファ・フロアが作動し、ある一定以上の迎え角(最大の迎え角= アルファ・マックス)以上にならない(=アルファ・マックスの迎え角度(約+30度)を維持して飛行を続ける。)ようになっている。

< 過剰ロール防止機能 >

 オートパイロット飛行中は33度以上に横に傾くことはなく、パイロットが、サイド・スティックを横方向に思い切り押し込んでも、機体は最大で67度以上は傾かず、サイド・スティックを離すと、傾きは自動で33度に戻り、そのまま33度の傾きを維持してまっすぐ飛行を続ける設計になっている。急旋回などで必用に応じて33度以上を保持するには、こまめにサイド・スティックを操作する必要がある。例えば飛行中にパイロットが5度の傾きを支持すると、ずっと5度の傾きを維持しながら、飛行プラン通りに飛行し、途中、突風で傾きが5度から外れたら、とっさに自動で5度に戻すようになっている。

< 重力加速度1G 維持機能 >

 重力加速度が常に1Gになるように飛行する(最大で+2.5G、-1Gを超えることは飛行機が許さない設計)のも特徴で、これは上下方向にほとんど揺れないという状態を作り出して乗り心地の良さに貢献している。実際には高度5000~1万フィートあたりの雲発生領域では、少し横揺れはあるが、不快原因である縦揺れはほとんど感じない。

1Gというのは、通常の自分の体重の感覚(=縦方向に揺れを感じない状態。体重が軽く感じるのはマイナスGがかかった時、体重が重くなったらプラスGがかかった状態)、0Gというのは無重力(正確には重力はどこにもかかっているので無重量状態)で、水中で浮遊している状態と同じ。月面では0.3Gで、風呂に入っている状態が0.3G。風呂の中で浮いていれば0G。エレベーターでは、上下方向に最大で+0.2Gと-0.2Gの加速度を感じるといわれており、それは、体重が100㎏の人が、体重を120㎏に感じたり、80㎏に感じるのと同じくらいの値。つまり、2.5Gは、体重の2.5倍に感じ、「-1G」は、通常の1G-1G=0Gで無重力状態になるということで、「-1G」を超えないということは、”ふわっ”とした感覚にならないということ。


< サイド・スティック >

 パイロットは離陸・着陸時以外で用事が無い時は、オートパイロットにすると、サイド・スティックは固まった状態になる。オートパイロットを切りたい時は、サイド・スティックの赤いボタンを押す。急な場合には、強い力(3-5kgの負荷)で動かすととガチャンという音とともに自動的にオートパイロットが切れて(「プルッ、プルッ、プルッ」という警告音がなる)、サイド・スティックが柔らかく動くようになる。飛行中はフライト・コントロール・ユニット(FCU)上のつまみを回して飛行条件(スピード、方向、高度)を変えたり、つまみを引っ張ったり(状況に応じてパイロットが設定した条件での自動飛行、画面表示は「数字」)、押し込む(フライトプランで最初に設定済の条件での自動飛行で画面表示は「---」)操作ぐらいの操作をしながら、基本はオートパイロット機能で事前の飛行プラン通りに飛行している。

 エアバス機のサイド・スティックは、オートパイロット中は操作しないのが基本で、ハンドマイク機能も兼ねているので、管制との通信時にサイドスティックのトリガーボタンを押して通信する。マニュアル操縦時には柔らかくて操作が可能であり手を離すとスティックは中立位置に戻るが、機体の傾きなどの飛行姿勢はそのまま保持される。つまり、目的のバンク角、迎え角になるまでスティックを操作する(実際には、パソコン・キーボードのカーソル・ボタン(←、→、↑、↓)と同じような操作をサイド・スティックで行っている。)と、その角度で機体の姿勢がずっと保持されるようになっている。これは、飛行途中で突風などでロール方向やピッチ方向が傾いても自動的に突風前の状態に戻すメカニズム。

一方、オートパイロット設定時には、サイド・スティックは固まって容易に動かなくなる。しかし、非常時にパイロットが力ずく(3-5kgの負荷)で動かそうとすると「ガチャン」という音がして、柔らかい感じが戻り、オートパイロットが外れた事をパイロットが明らかに認識できるようになっている。しかしながら、オートパイロットが外れても、アルファ・マックスやアルファ・フロアといった安全保護機能が解除されるわけではなく、失速を防止して機体を危険な状態にさせないようになっている。ただし、近年のエアバス機は、最悪時には一定の操作(飛行制御プログラムをノーマルから、オルタネートやダイレクトモードに切り替える)をすると一部の保護機能が外れる仕様になっている。

 サイド・スティックは、機長と副操縦士で別々に動かすことが可能で、両方の操作量の合成情報が機体にインプットされるので、通常は、片方の人間がコントロールするようにしていて、パイロットの目の前にある「サイド・スティック優先」ボタンで、優先性を取得可能。例えば、副操縦士が、機長の意に反して別方向に動かす場合はサイド・スティック上の赤いボタンを押しながら(これによって片方の入力信号を遮断する)操作すると、機長の操作が優先される。

 よって、パイロットがコクピットに2人いるならば「意図的に墜落させることが出来ない」ぐらいの設計になっている。しかしながら、過去に実際にA320を故意に墜落させたパイロット(ジャーマン・ウイングス9525便事件)が存在するのも事実であり、これは意図的に機長をコクピットから閉め出して一人状態を作り出し、計画的に墜落に至る状況を作り出した。そういう意味では、現代はパイロットの精神状態の管理が重要な時代ともいえる。

 フライ・バイ・ワイヤのプログラムは、同時に故障しない&不具合が起きないように、2つの独立したグループが設計したシステム(それぞれ独立で設計された3系統と2系統の合計5系統で同じプログラムのバグが出ないように独立した5つの会社でプログラムを作成している)を飛行中に挙動をクロスチェックしながら動いている。パイロットの操作信号は2種類のコンピュータを経由したあとに、舵面のアクチュエータに送られる。

 フラップやレバーは、飛行中の誤動作を防ぐために、機械的ノッチやつまみを同時に動かさないと動かないようになっており、さらに作動に際しては、速度などの観点でコンピュータが安全保護機能で見張っている。また、安全第一の旅客機においては、コクピットは二人体制が基本で、機長の指示(例えば、フラップ・アップ!)に従って副操縦士が指示を復唱(フラップ・アップ!)してから、フラップなどを操作するようになっている。

 エアバス社はフランスの本社に、世界からパイロットを受け入れてエアバス機操縦の訓練を行う、フライトシミュレータ・センターがあり、A320以降のエアバス機については、「飛行機が失速状態になりえない」プロテクション機能が標準なので、フライトシミュレータによる訓練でも、「失速はありえないので失速状態の手前までの操作しか体験させる必要がない」という状態になっている。また、実際の飛行機では行わないが、訓練に来たパイロットに最初にシミュレータ上で前述のような乱暴な操作をさせて、飛行機の強力な安全保護機能を体験させる。

 ちなみに、サイド・スティックは、コンコルドの実験機で使用していた時代からの流れであり、コンコルドの実験機では右側サイド(副操縦士側)にサイド・スティックを設置して実験していた。サイド・スティックの飛行機としてはF-16が有名だが、F-16は空中機動性を最優先させた戦闘機なので、何もしなければ不安定(=機動性抜群)で、まともに飛ぶことは出来ず、フライ・バイ・ワイヤでコンピュータ制御することによって、安定して飛行するようになっている。

 エアバス社のフライ・バイ・ワイヤの仕組みは、講談社「エアバスの真実」、イカロス出版「インテリジェント・ジェット エアバスA320」に詳しい。また、「alpha protection airbus」で動画検索すると動作状況を見ることが可能であり、パソコン上でリアルに体験したい人には、「マイクロソフト フライトシミュレータ2020」で、エアバス社公認ソフト「FenixSim A320」をインストールすると楽しめるが、本物と同じ操作をしないと、まともに飛ばす事も出来ないので、エアバス機の操作に慣れた人から教えてもらう必要がある。ちなみに、「マイクロソフト・フライトシミュレータ2020」には標準でエアバスA320NEOで入っているが、これは簡素化されたフライ・バイ・ワイヤとなっており、本物のエアバスの操作マニュアルとは全然、異なる。本物を飛ばした経験はないが、エアバス社公認ソフトで遊んでいる感じとしては、A320以降のエアバス機は、旅客機というよりも「飛行機型ロボットにフライトプランを入力し、随時、パイロットが管制官と相談しながら、飛行機に行き先を指示しながら飛ばしているという感覚」で、パイロットは、安全運航しているか監視しているという感じ。A320の開発時のコンセプトとしては、A320は駅馬車であり、馬は自分で危険を判断するので、騎手は手綱で右に行けとか左に行けと支持を出すような感じを想定していた。また、操縦系統については、巨大な実物大ラジコンの中で、人間がラジコン操作するイメージだった。

 フライ・バイ・ワイヤはソフトウェア技術なので、機体の大きさがまったく異なるA380でもA320と同じような操縦方法、飛行特性を再現することが可能であり、A320の操縦が可能なパイロットはスムースにA350、 A380などに移行出来るようになっており、航空会社としては機種移行訓練費用の節約につながるという利点がある。

< 飛行機の縄張り機能、衝突回避機能 TCAS >

A320のマニュアルでは、機体周囲100マイル、下方向約1万フィート、上方向約1万フィートの空間に、トランスポンダ搭載の航空機が侵入した場合、パイロットに「連絡、警告、回避」が出るようになっている。


< 地上物接近警告機能 GPWS >

 速度と高度の関係から、このままでは地上、山に接触する可能性がある時や、フラップや車輪の出し忘れ状態を判断して警告する機能。


< テイル・ストライク防止機能 >

< エンジン・リバース機能 >

 大型ジェット旅客機は、着陸直後に、推進力方向を変化(リバース。昔は逆噴射と一般人は呼んでいた)させて、車輪ブレーキによる滑走路の停止距離を短くしているが、現代の旅客機は、安全のため確実に車輪が接地しないと作動しない。昔の旅客機であるDC-8は飛行中もリバース作動可能であったが、羽田沖で機長が故意にリバース作動させて墜落させた事件以降、「確実に着陸した状態」でのみ作動するようになった。B747は、4つのエンジンでリバース作動するが、A380は、着陸時のリバース不作動による滑走路からのはみ出し防止のため、内側2つのエンジンしかリバースは作動しない。


図> 積雪滑走路で着陸時にリバースするB747。噴射気流によってエンジン手前の雪が舞い上がっているのが見える。

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以下はSKYbraryからの転載>

 現代の大型商用輸送機の設計は、飛行中の航空機の支援と保護のために高度な飛行コンピュータに依存しています。これらは、飛行中に飛行制御モードを割り当てる計算法則によって制御されています。
 フライバイワイヤ飛行制御を備えた航空機には、航空機の運用モードを決定できるコンピュータ制御の飛行制御モードが必要です。電子飛行制御の低下は、飛行制御コンピュータなどの計算デバイスの故障、航空データ慣性基準装置 (ADIRU) などの情報提供デバイスの故障、または複数のシステムの故障 (二重油圧故障、二重エンジン故障など) によって引き起こされる可能性があります。電子飛行制御システム (EFCS) は、乱気流を認識して修正し、ヨーダンピングを提供することで、航空機の過度のストレスからの保護を強化したり、乗客に快適な飛行を提供したりなど、通常の飛行を増強します。
 2つの航空機メーカーが、さまざまな飛行制御モード (またはルール) で動作できるプライマリ・フライト コンピュータを搭載した商用旅客機を製造しています。最もよく知られているのは、エアバス A320 ~A380 の通常ルール、代替ルール、直接ルール、および機械バックアップです。 ボーイングのフライバイワイヤ・システムは、ボーイング 777で使用されています。ボーイングには、フライバイワイヤ制御を使用する787と747-8という最近就航した商用航空機もあります。これらの新しい世代の航空機では、軽量の電子システムを使用して、航空機の重量を軽減しながら安全性と性能を向上させています。これらのシステムは航空機を過度のストレス状況から保護することもできるため、設計者はさまざまなコンポーネントの「過剰設計」を減らして重量をさらに軽減できます。

デザイン哲学> 古い航空機では、操縦桿、ラダーペダル、トリムホイール、スロットルなどによってケーブル、プーリー、油圧サーボバルブが機械的に動かされ、それによって操縦翼面が動かされたり、エンジン設定が変更されたりしていました。多くの新型航空機では、こうした機械式制御装置がフライバイワイヤ・システムに置き換えられています。こうした航空機には飛行制御コンピュータが搭載されており、電子信号を送信して操縦翼面やエンジン制御装置を操作し、パイロットに通知したり、性能情報を提供したりします。古い航空機では、パイロットの機械式制御装置は操縦翼面に作用する力によって抵抗を受けますが、航空機が失速したり、速度超過になったり、高速で過度のバンク角になったりすることを防ぐことはできません。フライバイワイヤ・システムは、航空機の制限を超えないよう操縦翼面の動きを制限します。
 航空機の設計者は、システム障害に対する安全策として、冗長電子機器を含む一連の飛行制御モードを作成しました。障害は単独で発生する場合もあれば、複合的に発生する場合もあります。これにより、システムが動作不能になります。パイロットは、フライバイワイヤ保護および制御強化の一部またはすべてが機能していない状態でも、航空機を制御できる必要があります。エアバスの制御ルール・ロジックでは、自動保護が徐々に低下し、複数の障害が発生すると保護されていない直接操作モードになります。また、すべての飛行制御コンピュータが一時的に失われた後のリセット・プロセス中に航空機の制御を継続できるように、限定された機械制御モードも用意されています。ボーイングの直接モードでは、計算上の「制限」の多くが取り除かれます。
 飛行制御ルールのもう 1 つの機能は、飛行制御コンピュータが部分的または完全に故障した場合の離陸、着陸、または通常の巡航など、さまざまな状況での航空機のパフォーマンスを評価することです。設計者は、コンピュータをバイパスする機能や、スタンバイ ・システムをコンピュータなしで動作させる機能を組み込みます。

エアバス飛行制御システム> A300/A310 以降のエアバス機の設計は、ほぼすべて フライバイ・ワイヤ装置によって制御されています。AIRBUS  A320、A330ファミリー、A340ファミリー、A350、A380-800などのこれらの新しい航空機は、エアバスの飛行制御ルールに従って動作します。機種間で、電気アーキテクチャ、飛行制御コンピュータの数と命名に若干の違いがあります。たとえば、A320には合計 7 台の飛行制御コンピュータ (2 台の ELAC ​​(エレベーター エルロン コンピュータ)、3 台の SEC (スポイラー エレベーター コンピュータ)、2 台の FAC (飛行増強コンピュータ)) があり、A330 には合計 5 台のコンピュータ (3 台の PRIM (飛行制御プライマリ コンピュータ)、2 台の SEC (飛行制御セカンダリ コンピュータ)) があります。どちらの航空機でも、1 台の飛行制御コンピュータで、最も基本的なエアバスの制御ルールである直接ルール(=ダイレクト・ロー)に基づいて完全な航空機制御を行うことができます。機械的なバックアップがシステム設計に組み込まれており、一時的な完全な電気障害から回復する間、航空機の限定的な制御が可能になります。
 エアバスのフライバイワイヤ航空機の飛行制御はすべて電子制御で、油圧で作動します。方向舵や水平安定板などの一部の表面も機械的に制御できます。通常の飛行中、コンピュータはピッチ軸とロール軸に過度の力がかからないように動作します。以下の説明は A330に基づいていますが、情報の多くは他のエアバス機種にも当てはまります。
 パイロットのサイドスティックとラダーペダル、航空データ慣性基準装置 (ADIRU)、着陸装置制御インターフェースユニット (LGCIU)、スラットフラップ制御コンピュータ (SFCC)、飛行管理誘導コンピュータ (FMGC)、加速度計など、多数の情報源からの情報が5台の飛行制御コンピュータに送信されます。そこで、アクティブ制御ルール、航空機の速度、高度、構成、姿勢、飛行段階、その他多数のパラメータに応じて、サイドスティックとラダーペダルまたは自動操縦コマンドが解釈され、適切な制御偏向信号が制御アクチュエータに送信されます。2 台の飛行制御データ・コンセントレータ (FCDC) も、プライマリおよびセカンダリ飛行制御コンピュータからデータを取得し、それを電子計器システム (EIS) に送信してパイロットのディスプレイに表示し、中央保守コンピュータ (CMC) に送信します。
 飛行制御法ルールには、通常ルール(=ノーマル・ロー)、代替ルール(=オルタナティブ・ロー)、直接ルール(=ダイレクト・ロー)の 3 つがあります。代替ルールはさらに、代替ルール 1 と代替ルール 2 に細分化されます。代替ルールのいずれかのオプションへの低下は、障害の種類によって異なります。3 つのルールにはそれぞれ、地上モード、飛行モード、フレアモードなどのサブモ​​ードがあります。機械式バックアップは、完全な電源遮断後に飛行制御コンピュータを復元しながら、パイロットが航空機の制御を維持できるように設計されています。

通常ルール(Normal Law、ノーマル・ロー)> 飛行制御(Normal Law) は、3 軸制御、飛行エンベロープ保護、および操縦負荷軽減を提供します。Normal Law は、飛行の段階に応じて異なるモードで動作します。これらのモードには次のものが含まれます。

地上モード
機内モード
フレアモード

地上モード> 地上モードは、航空機が地上にある間アクティブです。自動トリム機能はオフになっており、サイドスティックの偏向とエレベーターの応答には直接的な関係があります。水平安定板は自動的に 4° 上に設定されますが、手動設定 (重心など) はこの設定を上書きします。車輪が地面を離れた直後、飛行モードが徐々に地上モードから切り替わります。着陸フェーズ中のタッチダウン後、逆のことが起こります。

機内モード> Normal Lawの飛行モードでは、ピッチ姿勢、荷重係数制限、高速、高AOA、バンク角の5種類の保護が提供されます。さらに、低速保護は飛行の特定の段階で利用できます。Normal Law飛行モードは離陸時から動作し、着陸段階で地上100フィートまでアクティブのままです。特定のシステムに障害が発生したり、複数の障害が発生すると、Normal LawがAlternate Law (ALT 1 または ALT2) に低下します。
 従来のコントロールとは異なり、ノーマルロー・フライトモードでは、サイドスティックは、機体の速度とは無関係に、スティックの偏向に比例した荷重係数を提供します。手動飛行でサイドスティックがニュートラルの場合、システムは1gの荷重係数を維持し、速度や構成の変更中でもパイロットがエレベータートリムを変更することなく、機体は水平飛行を維持します。33° バンクまでの手動旋回では、システムが自動的に機体をトリムして水平飛行を維持するため、サイドスティックのバック・プレッシャーは必要ありません。迎え角が過剰になった場合、荷重係数が 1.3g を超えた場合、またはバンク角が 33° を超えた場合、システムは自動トリムをフリーズします。意図的な操縦の結果としてこれらの状況が発生した場合、パイロットはサイドスティックにバック・プレッシャーをかけて選択した姿勢を維持する必要があります。いずれの場合も、 荷重係数保護によって、機体がAOM "g" 制限 内にとどまるように制御入力が自動的に制限され、ピッチ姿勢保護によって、機体の姿勢が最大 30° 機首上げまたは 15° 機首下げに制限されます。
 高迎え角保護は失速や風切の影響から機体を保護するもので、他のすべての保護機能よりも優先されます。保護は迎え角が α-Prot とα-Maxの間にある時に作動し、サイドスティックを完全に操作した場合でも、パイロットのサイドスティックで指示された迎え角をα-Maxに制限します。オートパイロットが作動している場合は、高迎え角保護が作動すると自動的に解除されます。作動パラメータが満たされると、オートスラスト・システムによって α-Floor (TOGA推力の自動適用) が作動する場合があります。
 高速保護が作動し、高速での不調から自動的に回復します。高高度航空機には、VMO(最大速度運用)とMMO(最大マッハ数運用) の2つの速度制限があります。約31,000 フィートでは2つの速度は同じで、それ以下ではVMOによって速度超過が判断され、31,000 フィート以上ではMMOによって判断されます。高速保護が作動すると、航空機の正のスパイラル静的安定性が通常の33°から0°に低下します。つまり、パイロットがサイドスティックを放すと、航空機は翼水平姿勢までロールします。また、サイドスティックの機首下げ権限が低下し、速度を下げて通常飛行に回復できるように、永続的な機首上げ命令が適用されます。高速保護が作動すると、自動操縦が自動的に解除されます。速度がVMO/MMO未満に低下すると、通常法則が復元され、自動操縦を再度作動させることができます。

バンク角保護は、航空機の最大バンク角を制限します。通常の飛行範囲内で、バンク角が33°を超えるときにサイドスティックを放すと、バンク角は自動的に33°に減少します。サイドスティックを完全に振った場合、達成可能な最大バンク角は67°です。アタック角または高速保護のいずれかがアクティブな場合、サイドスティックを完全に振ると、最大バンク角は45°になります。高速保護がアクティブな場合、サイドスティックを放すと、航空機は翼が水平 (バンク角 0°) の姿勢に戻ります。

低エネルギー保護は、フラップが構成2以上に設定されている状態で航空機が100フィートから2000 フィートの間にある場合、通常法則でも利用できます。低エネルギー警告は、構成、対気速度の減速率、および飛行経路角度のパラメータを使用してPRIMによって計算されます。音声警告「速度、速度、速度」は、航空機のエネルギーが低くなりすぎたため、正の飛行経路角度を回復するためにパワーを追加する必要があることをパイロットに示します。αフロア保護は利用可能であり、パイロットのアクションが不適切または不十分な場合に作動します。

フレアモード> このモードは、レーダー高度計が地上100フィートを示すと自動的に作動し、サイドスティックとエレベーターの直接的な関係を提供します。50フィートで、航空機は機首をわずかに下げ、パイロットは着陸のための従来の制御入力を模倣して、サイドスティックを徐々に後方に動かす必要があります。

代替ルール(オルタナティブ・ロー)> エアバスのフライバイワイヤ航空機には、代替ルール、直接ルール、機械バックアップの 3 つの基本的な再構成モードがあります。代替ルールは、特定の障害に応じて、多少異なる 2 つの構成に細分化されます。代替ルールの地上モードとフレア・モードは、通常法のモードと同じです。

代替ルール 1 (ALT1) は、通常ルールの横方向モードと代替ルールのピッチ・モードを組み合わせたものです。低エネルギー保護は低速安定性に置き換えられ、航空機の自動失速保護がなくなります。低速では、IAS (AOAではなく) に基づいて機首下げ要求が導入され、代替ルールが直接ルールに変わります。さらに、音声による「失速」警告が導入されます。αフロア保護は利用できないため、従来のパイロットによる失速回復アクションが必要です。

荷重係数とバンク角保護は保持されます。高速および高迎え角保護は代替ルールモードになります。ピッチ姿勢保護は失われます。

ALT1 制御ルールの劣化は、水平安定装置の故障、単一の昇降舵故障、ヨーダンパーアクチュエータの損失、スラットまたはフラップ位置センサーの損失、または単一の空気データ参照故障によって発生します。故障によっては、自動操縦が利用できない場合があります。

代替ルール 2 (ALT2)では 、通常ルールの横方向モードが失われ、ロール直接ルールとヨー代替ルールに置き換えられます。ピッチ モードは代替ルールです。荷重係数保護は保持されます。ALT1 で失われた保護 (ピッチ姿勢および低エネルギー保護) に加えて、バンク角保護も失われます。一部の障害ケースでは、高迎え角保護および高速保護も失われます。

ALT1 の場合と同様に、ALT2 につながるいくつかの障害ケースでも、自動操縦装置が切断されます。両方のエンジンが停止した場合、2つの慣性ユニットまたは2つのエア データ参照ユニットに障害がある場合、すべてのスポイラーに障害がある場合、特定のエルロンに障害がある場合、またはペダル・トランスデューサーに障害がある場合、ALT2になります。

直接ルール(ダイレクト・ロー)> ダイレクト・ロー (DIR) では、横方向モードは ALT2 と同じです。つまり、ロールはダイレクト・ロー、ヨーはオルタナティブ・ローです。ピッチ制御はダイレクト・ローに低下し、自動トリムは動作しないため、パイロットがスタビライザー・トリムを手動で調整する必要があります。操縦面の動きは、サイドスティックの動きと直接関連しています。すべての保護機能が失われます。

Direct Lawでは、自動操縦機能は常に失われます。3 つの慣性基準装置すべてまたは 3 つの主要な飛行コンピュータすべてに障害が発生した場合、両方のエレベータに障害が発生した場合、または PRIM1の喪失と同時に両方のエンジンから炎が発生した場合は、DIRに入ります。

機械的バックアップ> メカニカルバックアップ・モードでは、ピッチは機械式水平安定トリム・システムによって制御され、横方向はラダーを機械的に操作するラダーペダルによって制御されます。このモードは、一時的に全電力が失われた後、パイロットが飛行制御コンピュータをリセットしながら水平飛行を維持できるようにするためのものです。

ボーイング・フライトコントロール・システム> ボーイングのフライバイワイヤ電子飛行制御システムへのアプローチの原則は、ボーイング 777 で確立されました。採用された設計原則は、機械的に制御される飛行制御システムと同様に応答するシステムを提供することです。B777 システムは電子的に制御されるため、飛行エンベロープ保護も提供できます。電子システムは 2 つのレベルで動作します。4つのアクチュエータ制御エレクトロニクス (ACE) ユニットと3つのプライマリ・フライト コンピューター (PFC) があります。ACE はアクチュエータ (パイロット コントロールから操縦面コントロール、PFC まで) を制御し、PFC は適用可能な制御法則を決定し、フィードバック力、パイロット情報、警告を提供します。

標準保護と強化> 777 の飛行制御システムは、希望する制限に達するとバックプレッシャーを増大させることにより、特定の範囲を超える制御権限を制限するように設計されています。これは、電子制御バックドライブ・アクチュエータ (ACE によって制御) によって行われます。保護と増強は、バンク角保護、旋回補正、失速保護、過速度保護、ピッチ制御、安定性増強、および推力非対称補正です。設計理念は、「与えられたコマンドによって航空機が通常の動作範囲外になるが、そうする能力が排除されないことをパイロットに通知する」ことです。言い換えると、飛行範囲保護システムは、触覚、視覚、および聴覚による合図と警告によって、乗務員に範囲の余裕と制限を認識させます。ただし、システムの保護機能によってパイロットの制御権限が削減または制限されることはありません。

通常モード> 通常モードでは、手動飛行中に、ACEはパイロットの制御入力を受信し、これらの信号を3つのPFCに送信します。PFC はこれらの信号を確認し、他の航空機システムからの情報を活用して制御面コマンドを計算します。これらのコマンドはACEに送り返され、ACEは強化された信号を飛行制御面アクチュエータに送信し、アクチュエータはそれをアナログ・サーボコマンドに変換します。強化されたパフォーマンス、エンベロープ保護、乗り心地機能など、完全な機能が提供されます。

オーロパイロットが作動すると、オートパイロット・システムはPFCにコマンドを送信します。PFCは操縦面コマンドを生成し、パイロットの操縦入力と同じ方法でACEに送信されます。オートパイロット・コマンドはフライトデッキのコントロールを動かし、パイロットにオートパイロットのフィードバックを提供します。パイロットが操縦入力でオートパイロットをオーバーライドすると、PFC はオートパイロットを解除し、パイロットの操縦入力を使用します。セカンダリ・モードまたはダイレクト・モードに戻った場合は、オートパイロットは使用できないことに注意してください。

セカンダリ・モード> ボーイングのセカンダリ・モードは、エアバスの代替ルールに多少似ています。PFC が内部障害または他の航空機システムからの情報の損失により通常モード操作をサポートできない場合、自動的にセカンダリ・モードに戻ります。セカンダリ・モードに戻ると、自動操縦が失われ、パイロットは航空機を手動で制御する必要があります。ACE は引き続きパイロットの制御入力を受け取り、適切な信号をPFCに送信します。ただし、動作モードが劣化しているため、PFCは「簡略化された」計算を使用して飛行制御面コマンドを生成します。これらのコマンドはACEに送り返され、そこから通常モード操作中と同じ方法で飛行制御面に送信されます。

航空機の操縦性は、セカンダリ・モードで利用される簡略化された計算またはPFC制御法則の影響を受けます。すべての飛行制御面は引き続き動作しますが、エレベータとラダーは、一部の対気速度でより敏感になります。セカンダリ・モードの動作中は、次の機能は動作しないか、または低下します。

自動操縦
自動スピードブレーキ
封筒保護
突風抑制
テール・ストライク保護
推力非対称補正
ヨーダンピング

ダイレクト・モード > ACEは、3つのPFCすべてに障害が発生したことを検出するか、PFC と通信できない場合、自動的にダイレクト・モードに戻ります。プライマリ・フライトコンピュータ切断スイッチの DISC位置を選択して、ダイレクト・モードを手動で選択することもできます。ダイレクト・モードでは、PFCは操縦面コマンドを生成しなくなります。パイロットの入力はACEによって受信され、操縦面アクチュエータに直接送信されます。

ダイレクト・モードでは、飛行中および着陸フェーズ中に航空機を完全に制御できます。航空機の操縦特性は、セカンダリ・モードの場合と非常に似ています。セカンダリ・モード操作中に失われる機能 (前述のとおり) に加えて、手動ラダートリム・キャンセル・スイッチは動作しません。

機械的バックアップ>  電気システムが完全に停止した場合でも、フライトデッキのコントロールからスタビライザーおよび選択されたロール・スポイラーまでのケーブルにより、パイロットは電気システムが復旧するまで直線飛行と水平飛行を維持できます。

個人便利メモ

個人便利メモ

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〇最近、お米の値段が半年で2倍になった。10年前に100万円で買えた車が、物価高で150万円(50%増)になったとする。給料が増えない前提で、10年前に100万円の貯金があり、10年の貯金で101万円になったと仮定すると、10年前には車1台買えたのに、10年後に同じ車を買うには49万円足りない。つまり、「貯金で物を買う能力」は、何もしないでいると約30%落ちたということ。いざという時のための貯金も大事だが、同時に、投資など確実に資産が増える方法を実践しておかないとジリ貧になるのは明らか。

〇投資と、消費と浪費を区別しろ。

〇金はいくら持っていても決して幸せになれないんだよ。必死に貯金しても、ほぼ意味がない。残酷だがこれが真実なんだ。1000万円あったとして、君は紙幣や画面上の数字を見て幸せを感じるか?。結局お金は貯めても意味がない。使って初めて価値が生まれるんだ。100円でも子供にアイス買ってあげて「おいしい」って笑顔を見れたら、100円玉に価値が生まれる。一億円持っていても老衰したら、その金には何の意味も無くなる。誰かのために使えば感謝が返ってくるし、自分の成長に使えば収入も生活も激変する。お金はただの道具でしかない。使わなきゃ意味がないんだよ。 by マカオのカジノ王。


〇「少欲知足」。

不必要な物を欲しがらず、

「これだけあれば十分」ということを知れ。by 禅の言葉

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〇新幹線 1か月前から予約開始 7日前予約で、名古屋ー博多 片道3000円安い。

〇低価格で楽しめる趣味> 絵を描く、液晶タブレットでのデジタル作画などの創作活動、自重トレーニング、散歩(家の近くの川沿いを歩くと、季節により景色が全然異なって飽きない)、漫画、読書、図書館などの公共施設巡り、ユーチューブなどで学ぶこと。TickTokで異次元体験。映画、動画見る事、グーグルマップ、グーグルアースでバーチャル世界旅行。ピアノなどを買うと一生遊べる。園芸、ガーデニング、庭先農業。

〇そこそこミニマリスト。気に入ったものだけに囲まれる生活

〇毎日30分以上の運動 〇毎週、栄、名駅散歩。

〇都会と田舎の2か所生活

〇ボケ防止&趣味&実益として実践的な株式投資方法の研究。現金はいくらあってもよい。

「長期投資なら安全」はウソ。株式売買は、現金化した時点で初めて儲けが確定する。資産評価額は「今なら、この金額で売れる」という目安。

〇気分のよい会話は健康や幸福感を高める。人と話をすることで認知症などの症状を遅らせる。孤独は認知症を加速させる。幅広い年齢の人と幅広い話題の会話を行うことがよい。一人でいるとネガティブ思考になるため、話すことでそれを止める。

〇年金受給を遅らせている人は50人に1人。政府からの案内にだまされるな。65才で月16万円、遅らせて70才から月23万円であっても、65才から月16万円x5年間の経済的余裕が出来る。年取るほど、物欲、行動意欲が無くなり、老齢で、お金があっても意味なさない。

〇65才以上のシニア労働者の8割が「経験を活かす職種で働きたい」、しかし、65才以上の人材の採用を積極的に行っている企業は2割。

〇生きるうえで最低限必要な活動に消費するエネルギー量は、50〜69歳の男性で1350Kcal(どん兵衛でいうと一日3個、おにぎりだと5個)、女性で1100Kcal。江戸時代までは一日2食が普通で、一日3食食べる必要はない。内臓を休ませる必要あり。美肌のために風呂は週三回、ミルク系入浴剤につかって石鹸で体洗わない。ハゲないためにシャンプーは週一回。

 朝、5枚切り食パン2枚で370Kcal、昼、どん兵衛421Kcal、おやつで90Kcal、夕方、ごはん200g276Kcal(おかずは除く)で最低、合計1157Kcalとっている。

〇夏は、夜に窓を開けて、朝一番に窓は閉める事。気温は朝から約10℃上がり、気温は日陰の人間の腰ぐらいの高さの空気温度(例>気温4℃でも霜が張るのは地表が0度以下になっているから。)なので、昼間に窓を開けていると日陰の室内も10℃上がるという事。エアコンの室外機の上に濡れたタオルを置くのは意味ないので注意。室外機は東向きに設置すると、日中のほとんどが日陰になってエアコンの効きがよくなる。窓ガラスにはプチプチ(=断熱効果)を貼って、カーテンはアルミ箔入り(金属による赤外線反射)のアルミカーテンを設置する事。二時間に一回ほど、家の外から窓に向かってホースで水をまくこと。窓から熱の侵入を防ぐのがポイント。冬は、南方向は晴れていればカーテンを全開して直射日光を家に入れる事。直射日光によって赤外線で内部が加熱されストーブ三台分の加熱力がある。エアコンの風量は、自動に設定、風の向きは下方ではなく、水平にした方が効率がよい。冷気は下にたまるので、扇風機などで下の風を天井に循環させること。風量が強よりも設定温度を一度下げる方が消費電力が多い。エアコンの風が、直接体にあたるようにすると、より涼しい。


〇現役時代月収83万円の人でも、年金は最大で月21万円程度、所得税が引かれて手取り19万円(手取り年230万円)。月給100万円の人は税金で4割引かれ、手取り60万円、すべて消費すると消費税10%引かれるので、実質は54万円しかない。

〇早期退職を後悔しないために> 自由を夢見て退職したものの、現実は厳しく、経済的に困窮するケースは多い。株やFXで一時的に資産を増やしても、それが長く続く保証はない。安易な退職願望は捨てた方が賢明。退職後から年金受け取りまでの期間(55~65?)の収入の道を確保しておくことも重要。

〇60才以上の人は、孤独死や認知症リスクが高いので、身元引受人がいない場合、多額の貯金(貯金3000万円)があることを貸主に証明しても貸家を貸してくれない。貸す貸さないは家主の自由である。身元引受人が見つからないと入院も出来ない。多額の貯金があっても意思疎通が出来ないと病院関係者が代理で降ろすことも出来ない。無事、退院しても障害が残ると毎日の生活に困る。死亡して親族に連絡がつかない、親族から拒否されると自治体によって火葬され無縁仏扱いになる。

〇日本では、75才で25%、80才では50%天国行ってる&25%が認知症であるのが事実。80才過ぎると動けず、お金の意味も分からなくなる。その時、何億円持っていても家族が喜ぶだけ。何のための資産なのか。動けるうち、頭がハッキリしているうちにやりたい事をやっておこう。未婚男性の半分は67才で死んでいるのが現実。70才過ぎると気力が減退し、お金がどれだけあっても、やりたいことや使い道はほとんどありません。

〇話す相手がほしいなら、読書会のようなイベントに参加したり、SNSに投稿したり、AIに投げてみるのもいいでしょう。月に1回でも十分です。本は、出版までに半年から数年かかり、著者が編集者とともに練った知識や発想が本に凝縮されています。小さな書店でも約5000冊の本が並んでいるので、計5000年分(1冊あたり1年でつくられた場合)の時間と知識が並んでいるのです。

〇酒、たばこは発がん物質なので一切ダメ。酒とたばこを摂取すると掛け算で、がん発生リスクが増大。無知ほど怖いものなし。

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〇市原ぞうの国(象の書いた絵)、横浜ツタンカーメンミュージアム〇てつのくじら館、本物のスペースシャトル見学したい。イギリス、ドイツ、中東行きたい、ピラミッドまた行きたい。ツタンカーメン王に挨拶しておく。

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セントレアから<ピーチ>→ 札幌、沖縄、仙台、石垣島、台北

<ジェットスター>→ 福岡、マニラ、シンガポール

<ANA>長崎、熊本、鹿児島、松山、秋田、宮崎、宮古島、秋田

<エアドウ>函館

<IBEX>大分

<FDA>高知

関空国際空港から<ピーチ>釧路女満別、仙台、新潟、長崎、宮崎、鹿児島、奄美、石垣、

ソウル、タイペイ、高雄、香港、上海、バンコク、シンガポール

成田空港から>ZIPエアー(安価なビジネスクラス)

ピーチ>チケットガード(自己都合キャンセル時の保険)

ジェットスター>バウチャー払い戻しオプション(自己都合キャンセル時)

〇セントレア・ターミナルは一部は24時間開放されており夜を過ごせる。

〇セントレア内のカプセルホテルは、24時間チェックイン可能で、3時間程度でも利用可能、12時間(夜8時~朝8時)で4300円~。1時間のシャワーコースもある。

〇関西国際空港>ファーストキャビン(カプセルホテル)

〇成田空港>ナインアワーズ成田空港(カプセルホテル)、成田空港温泉 空の湯(カプセルホテル)

東京駅→成田空港(片道1200円、約2時間)

東京駅→羽田空港(片道660円、約1時間)

名古屋駅→セントレア(片道900円、約1時間)

新大阪→関空(片道1160円、約2時間)

名古屋駅(新幹線)→関西空港(片道7160円~2.5時間)

近鉄名古屋→関西空港(片道6440円~約3時間)

阪急梅田、新大阪→大阪空港(片道440~600円、約1時間)

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< 目指す境地 >



〇秘密メモ>「沈黙は金。実るほど、こうべをたれる稲穂かな。方法封印、一子相伝。儲かりませんな。小食、質素、早寝早起き、そこそこミニマリスト、好きなことを極める。」

 ヘッジファンドは、高騰を演出し、イナゴ勢が加わった後で、利益確定。その後、急落を演出してイナゴ勢の狼狽売りでも利益確定。の無限ループ。ヘッジファンドの売買手法、タイミングを分析することが重要。PBR値計算の分母である資産価値は、株価急変でも変化しにくいので、PBRが1.15時の株価が日本大手銘柄の株価最低値の目安。

〇日本の株式市場の実態> 株式市場は、様々な思惑の投資家が入り乱れて取引している。東京市場では外国人投資家が70%、個人投資家が23%、国内機関投資家が5%、事業法人が2%。外国人投資家のうちヘッジファンドが7割、個人投資家のうち信用取引が7割を占める。すなわち、東京市場の65%の売買が短期で値幅取りを行う投機目的で「マーケットノイズ」現象を生み出している。
東証グロース市場は六割が個人投資家。機関投資家は時価100億円以下の銘柄は社内ルールで取引しないとされる。

 マーケットが動けば短期投資家は損失回避や利益追求の行動に走る。ヘッジファンドや信用取引の個人投資家は「買いポジション解消(=売り)」や「売りポジション構築(=売り)」を行う。「買いポジション解消」と「売りポジション構築」という行動が取られることで株は2重に売られて、株価の一段の下落要因を作り出す。売買を行うキッカケは為替や金利の変動、経済ニュース、市場の噂、様々な思惑などで、企業のファンダメンタルズに関係しないことが大半。
 ヘッジファンドの「ヘッジ(hedge)」は「回避」の意味であり、価格変動リスクを避けるために信用取引や先物・オプション取引なども積極的に活用するファンド。マーケットが良くても悪くても収益を出すことが使命。ヘッジファンドの個別銘柄を対象とした投資戦略ではロング・ショートとイベント・ドリブンがある。ロング・ショートは個別銘柄のロング(買い)とショート(売り)を組み合わせる手法で、同じ銘柄を、ロング(買い)で儲けて同時にショート(売り)でも儲けるダブル収益を狙う。イベント・ドリブンは上方修正・下方修正、M&A、MBO、経営再建などのイベントによる株価変動で収益を狙う。


大事な事リスト>

〇5000万円の現金があり、高配当企業の株を購入し、配当として年5%受け取るならば、配当金が毎年250万円(手取り200万円)入るので、値下がりしない&減配しない前提では、毎月の年金(どんな高給取りだった人でも手取り最高年230万円)の他に、年200万円入ってきて、さらに死ぬまで5000万円を保てます。500万円の資産ならば毎年25万円。1000万円なら毎年50万円(月4万円)。意外にいける?

〇1億円貯めた後、年間8%で運用しながら、全国の2人以上の世帯の平均生活費約30万円を毎月引き出した場合、1億円あれば利回りだけで800万円なので月30万円×12カ月の360万円の生活費はそれだけで賄えるどころか、毎年440万円増えていく計算。

〇株は農業、林業。種をまけ。山林を持て。最低限の貯金+個別株の山林。Dying with zero.

〇複利の実感> 2割の儲けを続けると、1.2倍ずつで資産は1.7倍。

 1.2倍 × 1.2倍 × 1.2倍 = 1.7倍

3割づつ儲かると試算は2.2倍!

 1.3倍 × 1.3倍 × 1.3倍 = 2.2倍

〇損切の効能> たとえば、100万円を投資した銘柄の株価が30%下落し、70万円に減ったまま“塩漬け”し続けても、その価値はさらに減るかもしれません。しかし、一時的に痛みをともなっても70万円で損切りして、別の有望株に資金を移し、その後1年かけて2倍株になったとしたら、資産は140万円と40%も増えます。

〇子供用に証券口座を用意し、90万円振り込んで売買し、金額が大きくなったら、高配当銘柄にして、子供に配当が行くようにする。いずれ子供に運用をまかす。

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〇「購入会社の株式を、喜んで10年間、所有する気がないなら、その銘柄を買うのはやめとけ」by ウォーレン・バフェット

〇リスクを抑えた王道の投資は「長期・分散・積立」とされていますが、若いうちから投資を始める人と違い、高齢になってから始める場合は長期投資によってリスクを軽減することが難しくなります。Yさんは退職金や相続で得たお金を一度に突っ込んでしまいました。つまり「長期・分散・積立」とは真逆の「短期・集中・一括購入」というリスクの高い投資をしてしまったわけです。老後資金が大きく目減りしてしまったYさん。「もう投資はこりごり」とおっしゃっていました。

〇売上高が大幅に伸びているということは、製品やサービスの販売が絶好調だということ。こうした企業は収益基盤の強さから株価上昇に加えて、持続的な配当の支払いが期待できる。「売上高が2ケタ以上の成長、営業利益率10%以上」という条件を満たし、なおかつ配当利回りが高い銘柄。営業利益率10%以上の銘柄が優秀な企業の証。
〇業績が良い時に買うのはダメ。あとは下がるだけ。これから業績が良くなると確信出来る時に買ってキープ。

株は林業。木が大きくなるまで放置。株価は、今売るなら&今買うならこの値段という目安。含み損は台風が来たと思え。大きくなったら伐採して販売!株価は10年スパンで見る事。


〇投資信託は買うな> 例えば投資信託で手数料が5%とすると、資金100万円で、信託買った時点で95万円になる。大規模投資信託銘柄は大手企業が対象なので、仮に運よく年10%増えたとしても、95x1.1=104.5万円。これを売却した時点で税金20%ひかれて102万円。ここから手数料5%引かれると、97万円。つまり、一年で資産10%増えても、原本割れ。年20%増加したとしても100万円が約101万円になる。今時、複数銘柄で構成される投資信託が年20%上がることは、まずない。仮に10%下がって撤退したら手数料引いたら81万円で、原資が20%減少する。つまり100万円が1年で80万円になる。よって、いかに投資信託が割に合わないかが分かる。金融機関は、手数料を得る時点で満足しており、客の損得には関知しない。

〇一つの収入源にぶら下がるのは危険、3-4本の収入源の確保。
〇貯金は、今後のインフレでどんどん価値が減少する。金額が大きくなる可能性のある投資性資金を持たないのはリスク。しかし株式だけで資産を所有すると暴落によって乱高下するので、ある程度現金化するとともに、高配当の銘柄も重視すること。株式資産だけではFIRE出来ない。
〇経済ニュースは見ない事。経済ジャーナリスト、銀行員に富豪はいない。彼らは、広告見せて、事務手数料取ってナンボの世界。企業の来季の業績が明らかに良好かで判断。
〇投資を怖がらない、小さな冒険、大きなリターン。
〇最後は体一つ。最低貯金あれば十分。余裕分のお金は投資して増やし、適宜、「生きたお金」として使用して思い出に替えて天国に持っていく。
〇投資金が増えた、減ったなどの刺激大事。頭使ってボケ防止。趣味と実益の実現
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〇ストップ高、出来高増加率(100倍以上)、時価総額をチェックして銘柄を記録しておき、10年単位の株価チャートで買い水準を確認。時機を見て購入。
〇時価総額100億円以上、300億円以下であること。時価300億円を超えると機関投資家が参入して株価が加速する。
〇株価1000円以下。出来れば100円台の株価。

〇コロナ過明けのインバウンド需要など世の中の大きな流れで株価が上昇する明確な理由が他人に3秒で説明できること。
3銘柄などに分散。畑の作物と同じ感覚で、十分な利益がでるまで放置。ある程度の資産になったらクロネコ・オンリーにシフトすること。
〇株式取引で値動きを予測してはダメ。どんな場面でエントリー(買える)できるかを考えるのが大事。

〇バフェットが言うには、資産は三つに分類できる。〇現金や債券、〇ゴールド〇価値を生み出す資産(会社=株式(価格変動、配当)、農地、不動産)。現金等はインフレが進めば目減りする。ゴールドはそれ自体は価値を生まない。価値を生み出し続ける株式こそ最も安全な資産である。

○世界第3位の大富豪 投資の神様 ウォーレン・バフェット氏のつつましい生活。

 庶民出身で、正攻法の株式投資で世界トップクラスの大富豪(総資産は、マイクロソフトのビル・ゲイツと同等クラス)になった生きる伝説。好物はマクドナルド、コカコーラで、コーラは一日5本(約2リットル)飲み、常にコーラを切らさないように自分の車(2006年式のキャディラック)で12本入りの箱を50箱買いに行く。

 彼の経営するバークシャー・ハサウェイ社はお菓子会社から電力会社まで76の企業を所有していて毎月10億ドル(日本でいうと2000億円ぐらいの感覚)の純利益が出ており、コカコーラ、IBM、P&Gの大株主でもある。

 生まれ故郷のアメリカ内陸部のオマハ(人口40万人)に住み、50年以上前に3万ドル(日本の感覚でいうと2000万円ぐらい)で買った家に今も住んでいる。世界最大の投資持ち株会社の株主かつ会長で会社から年に15万ドル(同 2000万円ぐらい)の給料をもらって、ウクレレを弾きながら、つつましい暮らしをしているという。

 仕事場はベッドルームの横の書斎で一日中パジャマ姿で働き、必要な時にのみ出張し、スーツを着る。株価は必要な時だけ見る程度で、一日中、趣味として経済新聞や企業情報誌を読んでいるという。

最近は年のせいで(81才)プライベートジェット( 機体は小型旅客機、名前は「弁解不能号」、これは昔、プライベートジェットなんて無駄と発言していたから。)を使って移動し、この費用は年間2億円に達するという。

 毎年、彼と「一緒に昼食する権利」がオークションにかけられており(最近の相場は1億円)、代金はチャリティーとして寄付されている。

 バフェットの才能を高く買っている投資家からは、「バフェット氏の食生活が最大の投資リスク」と言われている。子供に資産を残すのは良くないとして資産の99%を(日本の感覚でいうと約8兆円)をマイクロソフトのビル&メリンダ財団を通じて慈善団体に寄付することを発表している。

 大富豪になっても、金融の中心であるニューヨークには住まず、証券会社の誘い、提案をうのみにせず、独自の投資哲学によって資産100万円を約50年かけて4兆円(日本の感覚でいうと9兆円)に増やした。

 彼の自伝本「スノーボール(雪だるま))」によると、「金持ちになるには、小さな雪球(投資のタネ銭)と長い坂(ゲレンデ)があればよい」との事で、具体的に彼の投資法は、株価が上がる下がるではなくて、株は会社を分割して買っているとの認識であり、銀行金利のように所有していることで年に何%の配当がが入るかが重要で、株価が安い時に倒産しては社会的に困る企業を集中して買い、配当を得ながら、株価が異常に高くなったら、売却して売却益を得て、これの繰り返しをすることによって加速度的に資産を増やした。

 彼の名言に「客に株価のアドバイスをする証券会社の社員は、なぜ全員金持ちではないのか?そもそも株価が予想できるなら証券会社で働く必要もない」というのがある。

 大富豪になると、もはや「○○社 会長といった肩書き」は必要なく、名刺には名前が書いてあるだけである。


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○人間がこの世に存在するのは、金持ちになるためでなく、

 幸福になるためである。 by スタンダール

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○この世で私がすべきことは何だろう。

 私が生きているうちに何をするべきなのだろう。 

  by 映画「不都合な真実」

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世界の選び抜いた名言・格言

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